秀吉の刀狩り

 太閤検地と並んで日本を中央集権国家として纏め上げてゆく重大な契機となった政策であろう。武士以外は戦闘の用具としての刀を持たせないってことかな。続く長い江戸時代にこれは徹底されていった。

 

 現代に於いても、護身用として一般人が武器を保持できない。それが日本である。

 明治維新のころ、この政策が良くできたものであると感心する。

諸外国の事情は承知していないが、ヤクザや反政府勢力、それに一般人も容易に武器を入手出来る国がかなりあるらしい。武器の生産は重要産業だったりする。

 中央政府の求心力を維持するのは容易ではないらしく、分断が常態化している。

 

 其の点、日本は比較的安定しているといえる。皇統に関する心配を除けば大きな対立は無いのでないか。長年に渡る強力な中央政府の存在こそが刀狩りの効果を持続してきたと自分は考えている。